ChieArt Diary

ChieArt Diary

2013年07月

初めての誕生日

今日でロアは7歳。

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そして昨日は父の命日。
日々、誰かが誕生して、誰かは還る。
毎日、命は動いている。

ロアを引きとる時、レスキューさんから聞いたある言葉。
「この子、生まれてから名前もなく誰にもお祝いしてもらったことがないんですよね…」

これまでの彼女の過去は
悲しいけれど事実としてあったこと。
犬を虐待してきていた人に会うこともないし
どうこう言う気もない。

ロア散歩風景


過去は変えられると私は思ってる。
いまが幸せなら昔の影に光が射して
光で満たされれば影は影でなくなる。
そう信じてる。

私がずっと守っていくから
安心してゆっくりゆっくり年を重ねていこうね。

誕生日1


ロアと知り合ってまだ5か月なのに
ずっとずっと一緒に生きている気がするね。


あなたが生まれて来てくれたから
私はこんなに幸せを感じられる。
本当に生まれて来てくれてありがとう。

ささやかだけど誕生日のお祝いしようね。

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私のすべて。


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犬生これからだからね。
どうか長生きしてね。

おめでとう。


泣けるレター

被災地に行ったばかりですが
偶然、こういう温かなレターを頂きました。
レターを送って下さった方も被災地にいらっしゃる方で
近くの病院にChieArt作品を寄贈されている方です。

以前も綴りましたが
被災地だけに限らず
こうやって私が描いている光の作品が
このような形で誰かの元へ届けられている…
それは、私の作品をいいと感じて下さっている方々の想いが
心と心を繋いで下さっていることに他なりません。
この方も自分だけでなく
地域の役に立ちたいと
作品を寄贈されたそうですが
本当に嬉しくて嬉しくて
レターを読みながら思わず泣いちゃいそうになりました。

以下、一部抜粋をしてレターを掲載させて頂きます。

『つい先日のことです。
病院の玄関ホールの棚に飾っていたChieArt作品を見たある方が
全身感動で震え、その絵に魅入ってしまったとのこと。
ドクターに「あの絵は何ですか?」と尋ねられたそうです。
お話によるとその方は、津波のときに頭まで沈んで流された方で
誰かに腕を掴まれて一命を取り留めたらしいのです。
その辛い経験からその後失語症になり
二年以上言葉を発していなかったらしいのです。
つい先日ようやく言葉が出るようになって病院に行ったところ
入ってすぐに目に飛び込んできたChieArt作品の前で
震えて動けないほど魅せらてしまったといい
「どうしてもあの絵が欲しい」と言われたので、婦長さんは差し上げたそうです。
先生は「死の淵をさまよった人には何か感じるものがあるんだろうな…あの絵には」と言っていました。
今は、待合室の本棚の1番上にchieさんのエッセイ集なども置かせていただいています。
大好評だそうで看護婦さんたちの笑顔も毎回拝見できて
とても穏やかで優しい毎日を過ごさせていただき本当に幸せです!』




ChieArtを応援して下さっているひとりひとりが
誰かを、そして私を、助けてくれています。
愛の循環だと思います。
いつも応援を本当にありがとうございます!

追伸 
感謝の気持ちは原画展でお返ししないと。
今年は1回しか行わないので気合いが入ります!

原画展 場所 銀座ギャラリームサシ
9月22日(日)~28日(土)PM11~18時 最終日の28日のみ10時半~16時半
Tel 03-3564-6348

FaceBookではすでにお伝えしていますが
個展初日がChieArt初のCD「Trinity」の発売日と重なったので
会場でもCDは置きます~。
「えっ?CDって何のこと?」とFBをご覧になって頂いていない方は
ちんぷんかんぷんだと思うのでまた次回その話については
こちらでもお伝えいたします!


そして中学生授業

久しぶりに高い熱が続いているからか
夢では天国のようなパラダイスにいっていて
自分なりにどうも骨休み?しているようです。

さて。
仙台市立中野小学校での
2時間授業を終えたらすぐに向かったところが
東北大学付属病院にある院内学級。

さまざまな事情で長期入院をしている中学生たちに授業を行いました。

院内学級1

この日のために
色に例えて「人として大切にしてほしいこと」を綴った
絵のないStoryを読み聞かせをしてからの授業スタート。

シンプルなお話だけど
私なりの人生論と
ちょっとだけ社会への皮肉を入りまぜて綴ったお話。
どこまで届いたかはわからないけれど
いつか何かの時に(あ…)と思い出してもらえたらいいな…。

入院患者はさまざまな薬を投与されているので
どうしても集中力に欠けたり
体力的にも授業の終わりまでは
続けられない生徒が多いことを
経験上、少しはわかっているので
様子を見ながらいつでもストップできるようにと
配慮したつもりですが
1時間30分という長時間
ぶっ続けで行えたことが奇跡でした。

先生方からも驚きの声を頂きましたが
ほんの少しでもお役に立てたなら嬉しいな…。


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そして、日々「命」と向き合っている彼らが
こんなに力強く
調和のとれた色使いをしていたことが
何よりも嬉しい発見でした!

院内学級2

いつか違う場所で再会できる日が来ますように


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彼らに拍手を送ります!



被災地の小学校

みなさん、3連休は少しはゆっくりできましたか?

私はセドナから帰国後の日々がどうにも慌ただしくて
土日も休めない状態のまま
被災地へ向かったこともあり
帰宅したとたん、気が緩んでバタンキュー
久しぶりに熱が出てどうにも起きられない…

身体を休めて、と怒られている感じがしないでもないのだけれど
ロア譲さんのお世話もあるし仕事も休めないので
だましだまし行っている感じデス。

さて、そんな流れのなかなので
被災地も実は弾丸で
宿泊することができず日帰りだったのです!

小学校での2時間の授業を終えたらすぐに
病院に向かい、院内学級での中学生の授業
授業後は「Hiromiさんと桂さん」の展覧会を観に行き
ひとりお留守番でがんばっているロアの世話があるので
猛ダッシュで帰ったという…。
(ロアにとって初めての13時間お留守番でしたがよくがんばってくれました~!)
そんなこんなの弾丸ぶりでしたが
中身はとても充実していて
温かい時間を過ごせました。

今年は「色と構成」がテーマ。

サポートのひろみさん、まりこさんもお疲れさまでした!
いつも本当にありがとう


小学校授業2


小学校絵

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授業後、子供たちからの突然の花束贈呈のサプライズにびっくり!

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「毎年忘れないで来てくれて絵のことたくさん教えてくれてありがとう」
何よりもの励みになる言葉でした!


震災が起きた時
支援するのは一時的な感情で動くのではなく
最低でもこの子たちが中学生になるまで続けたいと思っていた気持ちは
いまもまったく変わることはないので
しつこいかもしれないけど(笑)来年もまた会いに行きますよ~

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左上に作品『輪舞』。子供たちを見守っています。


画家になったばかりの約16年前
児童福祉施設を訪問したり
ホスピスを訪問したりと
いまと変わらないことを行っていたのだけれど
あの当時はまったく無名だったので
(いまも大して変わらないけど 笑)
「なぜそんなに親切にしてくれるのですか?」
「売名行為ならお断りです」
どこでも警戒されたりしていて
なかなかうまく気持ちが届きませんでした

あのときしみじみ感じたのは
(あぁ~やりたいことをするにはある程度画家として認知されないとダメだなぁ

その気持ちだけでずっとずっと走ってきていたような気がします。

だからいまこうして気がつけば
教育委員会の方々や医療関係者からお話を頂けることが
本当に嬉しいのです。

あ…よく聞かれることなのですが
スポンサーは残念ながらいません
なので全部自腹で行っています。
だから続けられるうちは続けるという綱渡りですが
「神様がスポンサーになってくれている!」と信じているので
大きなことはできないけれど
これからも続けられるし大丈夫だと思ってます

神様がスポンサーなんて最強な考えでしょ?(笑)



次回は院内学級での授業の様子をお伝えします~。



被災地へ

本日も頂きものの話で恐縮ですが
ありがたいことに
大大大好きなマンゴーを頂きました!
Aさん、いつも心遣いを本当にありがとう!

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スーパーにあるものとはちょっと違って
たぶん、相当高いんだろうと思います。

自分では買えないな…

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だって西表島産だもの!

一箱分、申し訳ないですがひとりで頂いちゃいます。
というのもこれから被災地入りなので
パワーつけないと~!
なんてただの食いしん坊の言い訳(笑)



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今年3年目になる小学校での美術授業。
1年ぶりの子供たち、元気かな~?

今年は東北大学病院の院内学級でも
授業を頼まれているので
小学校が終わったら
すぐに中学校授業に向かいます。

そして 今月31日まで同じく仙台で
「大越桂&HIROMI 詩とアートのコラボ展」があるので
それも是非観に行きたい~と思っています。
会場はこちらですので是非ご覧くださいね ↓
会場 長町遊楽庵 びすた~り 022-352-7651


このマンゴーを食べて
元気いっぱい、いい時間を過ごしてきます~

みなさんも明日からの3連休、楽しい時間をお過ごしくださいね。


ご紹介

いつも気遣いのアーティスト「姫神」から
ザ・プレミアムベストCD
「まほろばの光と風、森と泉」を頂きました♪  ありがとう~

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早速聴かせて頂きましたが
曲すべてに「姫神ならではの色」を感じました。

表現者の端くれとして
私がいつも気にするのは
オリジナリティがあるかどうか。
私の作品ではなくても
似ている雰囲気の絵ならいい、と思われたら
それはやっぱり力不足だと思うから。

そう言った意味でとてもオリジナリティを感じる
なるほどの作品集でした。

アンビエント系の34曲をまとめた2枚1組になっていて
1984年~2000年までの作品が収録されているんだそうです。

是非聴いてみてくださいね~
ジャケット絵も素敵です♪

詳しい情報はこちら↓

https://www.facebook.com/himekami.jp


子宮の洞窟

セドナは、どこもかしこも
雄大で美しく迫力満点!の一言に尽きますが
今回は「裏セドナ」と言われる
地図にも載っていないような聖地
人がめったに訪れることがない特別な場所へ
案内をしてもらえる機会に恵まれました。

この旅で私がもっとも印象に残ったその場所を
今日は紹介しますね。

それは、ここ「子宮の洞窟」です。※「Bithing Cave」

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ここはとても神聖な場所なので
かつてシナワ族が儀式を行っていたといわれるメディスンホイールで
登る前に、立ち入らせていただくことへの
許可と感謝と祈りを捧げました。

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そこから子宮の洞窟までの道は
ネイティヴインディアンにとって
「聖なる巡礼の道」だったらしいです。
道なき道、というか
頂上をめざして黙々と登っていくと・・・
この景色!

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洞窟のなかにはさらに小さな穴があるのですが(中央のくぼみ)わかるかな?
つるつる滑る洞窟の中をさらに歩いてそのくぼみの中へ。


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真ん中のくぼみに私がいます。


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ご覧の通り、穴はひと1人がようやく入れる大きさ。
そしてまさに名前の通り
子宮のなかにすっぽり包まれたかのよう。

しばらくここで静寂の時間を過ごせたことは
何よりもの人生のご褒美のような気がします。

歩くのも大嫌いということを知っている友人知人からは
「本当に登ったの~?」と疑惑の目があるようなので
写真をお見せしましょう~!

ジャンプ写真もそうだけど、もちろん合成じゃないですよ~

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一歩間違えたら一巻の終わりという高さ

それにしても神聖な場所でこのポーズっていうのはイタダケナイ
しかもこの日は山登りをしない日だったので
(急遽予定変更になった)
「横浜に行っちゃおう~」みたいな恰好しちゃってて
神様ごめんなさい (´;ω;`) 


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ここまで登ったからこそ見える景色を静かに眺めながら
あぁ、だから私は同じ場所に止まりたくないんだなと感じた瞬間。

人生においても
そこまで行かなければ見れない景色というものがあるはず。
それを眺めてみたい。
この想いがいつも前へ前へと自分を動かしている気がする…。


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「子宮の洞窟」からの景色


ここで祈る想いは届くんだそうですよ。



自分をみつめて

スローペースの更新でごめんなさい!
みなさんにお伝えしたい話が色々あるのですが
あり過ぎるがゆえに
PCに向き合う時間がとれなくて
更新が追いつかない状態なんです。

例のビックリするであろう「爆弾報告!?」もまだでした。
(こちらはもうちょっとでお知らせできそうです)

と、言い訳タラタラで
セドナ旅の続きをいきましょう。

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22年前、この地にたまたま訪れたときは
まだボルテックスやパワースポットなどという
言葉すら聞いたことがなかった時代。

当時3歳だった我が子を連れて
「40日間アメリカ横断」という
無謀ととも思える親子2人旅をしたのですが
その出発地点が、ここアリゾナ州のセドナでした。

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今思えば、20代の私なりに一生懸命に考えて
必死に生きようと何かを探していたんだと思います。
羨ましがられ恵まれた外側の環境
選べられる自由
それらが揃っているのをわかっているからこそ
大切な何かを見失わないようにと必死だったのかも。
それに付き合わされた息子はかわいそうだったかも、ですが(笑)

あのときの20代の私には
未来があまりに遠くて長くて永遠に感じていて
道を選択できる時間があることが少し怖かった。
間違えたらどうしようって。
今なら「どの道を選ぼうが失敗はないよ」と言えるのだけど。


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今回の旅は
あのときに見えなかった景色をみようと
4大ボルテックスにも行ってみました。
ベルロック、カセドラルロック、エアポートメサ、ボイントンキャニオン。
※エアポートメサだけはちゃっかり車で移動して
頂上からの景色を見ただけでした~

22年前、まさか将来また訪れることになるなんて
思ってもいなかったはず。
そしてその後に
いつも笑顔で一緒にいた人たちと
さようならを告げる未来が来るなんて
想像もしていなかったはず。

ごめんね、そうなっちゃうんだよ


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チャペル・オブ・ホ-リ-クロス

だけど、自分が思っている以上に
あなたは強くたくましいから大丈夫。
あなたの未来は、思い描いている何十倍も
素晴らしくなるから大丈夫。
いまは自信がなくて心配性で
度胸もないかもしれないけれど
その後、さまざまな経験によって磨かれて
少しはマシになっていくから大丈夫!

この地で、あの頃の私にそっと伝えた色々なこと。


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自分を信じられる、そういう生き方を選んでいくこと。
それしかなかったような気がする。

昔もいまも、それは変わらない。



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