ChieArt Diary

ChieArt Diary

2016年02月

スピリチュアル旅⑦

思い出を追体験するように 
ゆっくり時間をかけながら
綴ってきた旅のお話ですが
それも今回でいよいよ最終回です。

最終回なので
今回のブログは少々ボリュームをもたせますので
お時間があるときにでも読んでくださいね。

では、行きます~


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パリで訪れたある場所。

それは
「奇跡のメダイ教会」でした。



帰国して調べてみると
前に訪れたのは
ちょうど10年前でした。

その時の印象は

礼拝堂が狭い。
予算がないのか全体的に古びて、薄暗い。
質素な服をまとった黒人女性が
数人いて祈りを捧げていた。
手で触れられるほどの間近の距離で
聖カタリナ・ラブレのご遺体が見れた。


礼拝堂のなかは薄暗さもあって
全体的にセピア色の感じでした。
そして、目立たずに
ひっそりした佇まいだったことを覚えています。

でも、そこが安心感を与えてくれて
落ち着いたんです。


華美な礼拝堂よりも
質素なものの方が
個人的には好きなので。



古いセピア写真を見たときのような
温かく、なつかしい世界に
もう一度浸りたくて 
今回また訪れることにしたのです。


老舗デパートボンマルシェの裏通り。

記憶をたどりながら
歩いていくと・・・

あった!

見つけた!


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神社でいう社務所のようなものは
当時は入って左側にあり
そこでシスターから
「奇跡のメダイ」をわけて頂いたのですが

いまは右側に綺麗なShopができていました。



そして肝心な目的場所

なつかしい奥の礼拝堂の扉を開けると・・・

えっ!

えっ!

ちょっと待って!


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あれれ、場所を間違えたのかしら?

そこはどこまでも白く
淡いブルーも美しい佇まい。。。

嘘でしょう~?
だってあまりにも記憶と違い過ぎる!


やだ、混乱する。。

一旦、外に出て
深呼吸してから
落ち着いてもう一度入り直そう

そう思ってふらふら~っと外に出ると
シスターがいて話かけてくれました。

※正確に言うと
「???」の表情で腑に落ちない様子の
私の所まで来てくれたのです

シスター
「どうかされましたか?」


「礼拝堂がずいぶん綺麗になっていたので
驚きました。改装されたんですね」

シスター
「改装なんてしていませんよ」


「!!!!」
「前に来た時はとても古くて薄暗くセピアのイメージがありました」

シスター
「あなた、何年前に来たの?」


「8~9年前だったと思います」※正確には10年前でしたが。

シスター
「ここを改装したとしても
もう100年くらい前の話になりますよ」


「!!!!」

この時は
通訳の人も一緒にいてもらって
何度も確認をしながら伝えてもらったのだけれど
シスターは頑として
リフォームはしていない、と。

試しにショップの話をふってみたら
それは数年前に場所を左→右へ移動して作ったのだという。

確かに、それは記憶と一致。

でも礼拝堂は絶対にいじっていないとおっしゃる。


だとしたら、私が前に入って
祈りを捧げていたのは

いったいどこ・・・?


だいたい、狭かった礼拝堂が
とても広くなっていること自体
改装していないなんてありえない!



このブログを読んでいる方の中には
色々な場所へいっているから
思い出がすり替えられただけでは?と
思う方もいると思います。

私もそれを何度も思いました。

でもその礼拝堂であることは
「ある部分」をみて
やはり確かであることがわかったんです。

それは

「聖カタリナ・ラブレ」

彼女の聖遺体は当時も
祭壇のところにあって
クリスタルのケースのなかで
眠っているかのようなお姿を
拝むことができました。

当時のままのお姿。

※10年前はもっと間近に
触れるくらいの距離で見れたのですが
現在は奥に引っ込んでしまいましたが。


カタリナ・ラブレをご存知ない方もいると思うので
少々説明をしますね。

1876年に70歳で天寿をまっとうされた彼女のもとに
あるとき聖母マリアが出現され

「この印のついたメダイを配って
苦しんでいる人々を救いなさい」と
告げられたそうです。

当時、パリでは
疫病コレラが大流行して
多くの命が次々と失われ
恐怖が渦巻いていたそうですが

このメダイが配られたことで
疫病はピタッと終息に向かったと言われています。


そしてこれを持つ人々すべてに
守護と恵がもたらされるという話は
世界中に広まり
「奇跡のメダイ」となったそうです。

カタリナ・ラブレが亡くなって60年経った頃
礼副調査のため遺体発掘があったそうです。

そのとき
たったひとつ

彼女の遺体だけは
腐ることなくまるで眠っているかのようだったそうで


いまだに眠っているかのよう…。


このお姿は10年前もはっきり覚えています。


本当はお姿を写真に収めるのも
どうかと思ったのですが
みなさんにこの静かで凛とした
美しいエネルギーを届けたくて
思わず失礼しちゃいました。

※写真撮影はOKが出ています。


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画像からでも十分エネルギーは届くと思います。


聖カタリナ・ラブレから
受けとったメッセージが
大きな力となっています。




そして、先ほどの
やり取りをしたシスターが真顔で

「あなた、では100年前に訪れたのね」

「タイムトラベラー」

笑いもせずにそういった言葉とあの表情
なぜか強く心に残っています。



ゴゾ島で偶然訪れた「奇跡の教会」

そして佇まいがすっかり現代風になっていた
パリの「奇跡の教会」

共にマリア様の出現により
不思議な出来事が起きたところですが

このパリの「奇跡のメダイ」は
ルルドの泉でマリア様と出会った
聖ベルナデッタが
最後までペンダントとして
身につけていたんだそうです。

「ルルドの泉」に行った時には
カタリナ・ラブレとベルナデッタが
メダイを通じて繋がっていたなんて
知りませんでした。


そして、今回訪れた
マルタ島の「マルタ騎士団」が
「ルルドの泉」でいまでも
奉仕を続けていることを知りました。


まさか、
思いつきで行った場所なのに
こんなに点と点で繋がっていたとは・・・



こんな面白さを味わえるのも
知識を入れないで
感覚に従って行ったからこそ。


これからもこの感覚を大事に
旅を続けていこうと思います。




いまでも私は絶対に
改装したと思っていますが。笑



旅ブログは今回でおしまいです。


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長々とつきあって下さり
ありがとうございました




 

復興支援

少し前に話がさかのぼりますが
先月、盛岡へ行ってきました。

ChieArtを呼んで下さったのは
いつも素晴らしい活動をされている
NPO「岩手未来機構」のみなさん。


盛岡国体と一緒に
被災地である岩手を
芸術の力で盛り上げよう!という趣旨と

震災を風化させないようにという思い

それと同時に芸術に癒されてきたことや
他から頂いた心の支援を
忘れないようにしようと
「もりおかアートプロジェクト」を
立ち上げたそうです。


短い滞在ながらも
夏に行われる個展本番に向けての
打合せ、確認作業、会場視察、
FM岩手出演、テレビ岩手出演
トークイベント・・・と、濃厚な時間でした。


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今回初めてお会いできた方々、
他県からわざわざ足を運んで
来て下さった人々もいて

みなさんとお話できたこと
そのすべてがグッドタイミングで
とても嬉しかったです!

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TV岩手の収録の様子



歴史的建造物の「岩手県公会堂」

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とてもレトロで美しい岩手県公会堂。

ここで夏に個展を開きます。
きっと作品も嬉しいはず♪



そして同時期に別の場所で
アートワークを行うことにしました。

実はこれまで何度か
他からオファーを頂きながらも
なんとなく長いこと断っていました。

でも、今は必要な時かも・・・
そんな予感がするので
少人数限定で行うことにしました。

会場場所の町屋は
古民家のような
昭和のテイストの佇まいで
何とも落ち着きます♪


ワーク申し込みについての詳細は
決まり次第告知しますね。


■盛岡個展日程
8/25(木)~31日(水) 10時~17時
岩手県公会堂 21号室


■Chie 「魂とつながるアートワーク」
9/4日(日) もりおか町屋物語
14時~15時30分  材料費 500円



9月は恒例の銀座個展もあるので
今年はかなりフル回転で動きますっ!


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楽しもう!

楽しみながらの支援が
いちばん心地よく相手に届くはずだから。



<おまけ>

今回ご一緒したプロのアーティストお二人から
なんと似顔絵を頂いちゃいました~♪

似顔絵を描いてもらうのって
初めてかも~!
いかがでしょう? うふふ。




似顔絵で有名な長友心平さんが描いてくれた私&ロア

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ベストセラー漫画家の川口まどかさんが描いてくれた私

何気にChieArt羽衣スカーフをまとってる~笑


似顔絵





大切にしますね。
ありがとうございました。




動画

スターシアレコードが
CD「Trinity」の雰囲気を
もっと知ってもらいたいと
昨年末に行われた
音楽とのコラボイベントの様子を
動画にして下さいました♪

イベントに参加された方は
少しだけ思い出して頂けるかな。

イベントに来られなかった方は
ほんの少しですが
そのときの様子を
感じて頂けばと思います。


動画は→ こちら


会場ではお伝えしましたが
本を読んでいるふりをしていますが
一部、書かれていないメッセージを読んでいます。笑


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この曲が収録されたCDはコチラでお求めなれます~


 

 

スピリチュアル旅⑥

濃いメテオラへの巡礼の旅を終え
ギリシャを後に。

そして旅の終わりは、パリ。


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前年にフランスをぐるり一周したばかりなので
当分は行かなくていいなと思っていたのに


やっぱり引き寄せられます~


言葉なんてわからないのに
何度行っても魂が落ち着く場所。


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エッフェル塔の下から見ると
レースで編んだみたいになっていて
これもまた美しくて好き。



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パリでは

Cafeに寄ったり
ガレットを食べたり
モンマルトルを歩いたり
画家の聖地、「洗濯船」で
巨匠たちに想いを馳せたり


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シテ島のノートルダム寺院へ行ったり

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大人だからこそ楽しめる
シンプルな中にある
贅沢さをかみしめつつ

最後に「ある場所」へ向かいます。



ここで起きた
信じられない出来事については
少し長くなるので
次回お伝えしますね。




(おまけ)



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川沿いで食べたフレッシュなシーフードは絶品でした♪





スピリチュアル旅⑤

地中海の青@ギリシャ

色補正なし。スマホ撮影でもこの青!

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列車に揺られること5時間30分。

ついにカランバカに到着です。


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ここからメテオラまで
さらにタクシーで移動。

ここ一体はすべて坂道なので
駅周辺からすでにアップダウンは続きます。



そして、ようやくメテオラに。

ここからは空気がガラッと変わります。

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6000万年前に海底で堆積した砂岩が
隆起し浸食され、現在の地形になったそうです。


6000万年前だなんて
想像を超えた年月ですが
太古から変わらずに存在し続ける
「大きなエネルギー」と繋がれた気がしました。


最盛期には24もの修道院があったそうですが
現在は6つ。

数は少ないとはいえ
ひとつひとつが
山登りをするようなもの。

ゆっくり歩きながら想いを馳せます。

当時の修行僧は
どういう思いと決心で
ここまで来たのだろう・・・

修道院に続くらせんの石段を
足元を見つめながら
一歩一歩進んでいったとき


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あれ・・・

目の錯覚?

あれ・・・

私、男性になってる・・・

あれ・・・

黒い修道服・・・布をまとってる


意識を「現在」にあえて集中すれば
履いているスニーカーが見えてくるのですが

何も考えずに
黙々と歩き続けていると

過去世の自分がリアルに重なってきて
目の錯覚なのか、
どうしても二重に見えてしまう・・・

どちらの自分がいまここにいるのかが
わからなくなるほど、それは強烈な体験でした。


過去、この場所で修道士として生きていたときの
葛藤や苦悩、内なる喜び、愛、
そして細かい出来事などが
一瞬にして走馬灯のように
バーっと見せられた気がしました。


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そして、そのなかには
今の自分にも通じる
大事なヒントが含まれていました。


そうか・・・

それで来たかったのね・・・




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翌日もまた
修道院を巡ったのですが
とある「大人の諸事情」で
修道院の頂上から下界(街)まで
徒歩でおりることになってしまい
かなりかなり焦りました
(まじめに死ぬかと思った~っっ)

ここは休憩所なんてない大自然のなか。
夜までここをさまよっていたら
凍え死んでしまう~

まさかこの年齢にもなって
こんな過酷な状況に陥るなんて

どれだけ過去の自分(修行僧の頃)を
思い出そうとしているんだ~って
泣きそうになりましたが

助けてくれるものもなし
泣き言を言っても仕方がない

と、いうことで
必死で歩き続けること5時間少々!

なんとか町までたどり着くことができました(嬉涙)


いま振り返ると

あの聖地を
自分の足で黙々と歩き続けることにも
意味があったのかなぁ、なんて思ったりもします。


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奇岩の上に座って
夕陽が沈むのを眺めたことも
スペシャルな思い出となりました。


頭のなかのおしゃべりをやめて
光とだけ繋がる静寂な時間。

みなさんのことも
ここで静かに祈りました。

少しは届いてくれるといいな。


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それにしても
子供の頃からまったく体力がなく
病院通いが続いていた私が
この山頂に立つ日が来るなんて…
まさにアンビリーバボーです!(笑)

原因不明で寝たきりが多く
大学病院でもお手上げだった
ひ弱なあの頃の私にそっと伝えたい。


大丈夫よ。
今にミラクルな行動を起こせるくらいの自分になるからって。


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ここにまた来れてよかった。


呼んでくれた土地にありがとうを。
行こうと決めた自分にもありがとう。





生まれ来る日

生まれ来る日。

その時を
自分自身が決めてきたことを
私は知っている。

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どんな環境にいたら
より自分を知ることができるのか
それを考えて
両親を選んできたことを知っている。

時々
難易度の高そうな問題を
あえて投げかけては
力を試そうと計画してきたことも知っている。

ここに降り立ったその日から
すべてのドラマは
自分の責任のもとで
起きていることを知っている。

ストーリーを楽しむために
生まれてきたことも覚えている。


私はどんどん私に還っていく。

さらに軽やかになっていく。


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特別なことなど要らない。

ただ私は私で在るだけでいいんだ。

それが十分特別なことだから。


2月4日 立春



追伸

先日の誕生日には
100通を超えるお祝いメッセージや
プレゼントが次々届き
正直びっくりしました
(こんなこと初めてなので

その中に
「この世に生まれて来てくれてありがとう」
「ここに存在してくれてありがとう」
そんなふうに書かれていたものもありました。

そう思って頂けるChieさんって
なんて幸せなんだろう・・・
胸がいっぱいになります。

この日は朝起きてまず
亡き両親にお礼を言いました。

私を受け入れてくれてありがとう、と。

そして、その両親を生んでくれた
亡き祖父母にもお礼を言いました。

いつも支えてくれている我が子にも
感謝を伝えました。

元気でいてくれるロアにも
ありがとうを伝えました。

メッセージのお名前を読み上げながら
お礼を言いました。

みなさまから頂いた愛を
循環させていきます。


ますます年を重ねることが楽しくなってきました。


愛をありがとう。



新月にて


 

スピリチュアル旅④

ユネスコ世界遺産でもある「メテオラ」。

巨大な奇岩の頂きに建てられた、
ギリシャ正教の修道院群です。

ピンダロス山脈の裾野に広がるテッサリア平原。
そこに巨岩群がそそり立つこの景観は
他では類を見ない独特の世界観があります。




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今回の旅の目的のひとつが
ここを訪れることでした。

昨年は2度ギリシャへ訪れたのですが
1回目のギリシャ行きを迷っていた時
(数年前にすでにギリシャは訪れていたので)

まるで背中を押すかのように
この1冊が急に本棚から落ちてきたのです。


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見覚えがない本?

よく見ると、ギリシャの観光地で売っている
日本語版の本のよう。

どうしてこの本が家に・・・???

息子に聞いても
見たことはないと言う。

私も長年家にいて
初めて見た本。

まぁ普通の暮らしの中で
ありえないことって
意外にたくさん起こるものなので(笑)
時空を超えて来たのね~なんて思いつつ

納得がいかない半分の気持ちでは

同じく旅好きで世界中を旅していた亡き母が
我が家に来た時にお土産のつもりで
黙って本棚にいれたに違いない、と。
そう思うことにしていました。

※正直に言うと突っ込みどころはたくさんあります。
なぜ黙ってそういうことをしたのか?とか。
なぜわざわざ3Fにある隠れた本棚に?とか。
だいたい母はメテオラには行っていないとか。(笑)

とはいえ、これは大事なメッセージがあるんだろう、
そう感じて2月ギリシャ旅を決めた感もあったので
とっても大きなきっかけにもなったのです。

でも、こんな巨岩群を上り下りなんて
そんな体力はどう考えてもない

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だからメテオラに行くなんて
考えてもいなかったのです、2月の時点では。



その一方で、大満足なギリシャ旅だったのに
帰国後、「まだ残してきたものがある」という
感じがしていたのは事実。

そして、その後
似たような経験をした方もいると思いますが
これでもか、というくらい
「メテオラ」へ行った人と
立て続けに会うことになったり
「メテオラ」の映像が街中で目にしたりと
いわゆる「サイン」の連続が始まったのです。

だから、まずは行くことにしたのです。


そこまでたどり着けるのかどうかわからないけれど。


マルタ島からギリシャへ移動。

そして、アテネのラリッサ駅から
列車で片道5時間。

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カランバカ駅を目指して
長い長い巡礼の旅の始まりです。







(おまけ)
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心から安堵した笑顔なのは・・・


前日、チケットを購入しようと駅に行ったら
全席完売で(クリスマスシーズンだったため帰郷した人たちが多かった)
立ったまま行くしかなかったんです。

もう、気持ちは真っ暗・・・

でも、駅員さんから情報を入手した結果
レストラン車両に乗ることができたという

発車1時間前には駅に行かなければならなかったけれど
なんとか席はキープできた~

ということで、ほっとした時の一枚でした。笑


ピンチを察して祈ってくれた魂友たちのおかげでもあります!



感謝とともに
魂の旅、次回へ続きます~

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