以前のブログで、保護された犬
を引きとったことを知ったある方から

「なにもわざわざ『そんな犬』を飼うなんて!
お金さえだせば立派でかわいらしい子犬を買えるのに」

そう言われて驚いたことを書いたら

「そんな犬なんてどこにもいない!」
「命はブランドじゃないんだから!」
「(そんな)犬が必ず(こんなにすごい)犬になりますよ」
などといったあたたかいメッセージを
たくさんいただきました。

ありがとうございます。

このブログやFBでロアを紹介することで
みなさんが何かを感じとってくれていることが嬉しいです。


前回もお伝えしましたが
ある意味、人間はとてつもない思いつきや
思いこみでできている生きものだと思います。
だから一時は真剣に大事にしようと思い
「命」とふれあうものの
事情ができれば「命」にごめん…と言いながらでも
世話放棄ができてしまう。
不確かな気持ち次第で「命」を動かしてしまう。

同じ状況になったとき
犬猫はできても人間の子供だったら誰もしない。
それはきっと誰も「殺人者」にはなりたくないからでしょう。

でも法律で罰せられなくても「命」を捨てた時点で同じではないのかな…


とても賢くてとてもとても飼いやすいロアだけれども
時折、ふとした瞬間に過去にあったであろうトラウマが顔をのぞかせることがあって
見ていて辛くなることがあります。

知らない人が近づいてきて触ろうとすると
びくっと驚いてキャン!と悲鳴にも似た声で鳴くことがあって(男性にかぎる)
抱き上げるとガタガタ震えているのがわかる。

「もう怖いことはしないで」
「もう痛いのは嫌だよ」

それまでの過酷な生活を訴えかけるような表情をみて
このおちびちゃんがどれほど辛い思いをさせられてきたんだろう…と切なくなる。


ここは安全だからね。
もう辛い思いはないからね。
これからは楽しくて嬉しくて幸せだけでいいんだからね。


ボランティアさんから聞いた話では
保護犬に対する偏見はやはり強くあるようで
汚い、言うことを聞かない、吠える、乱暴…etc

それで「レスキューされた犬はねぇ…」と
思われる現状があるそうです。

吠えたり噛んだりするのは
そうしないと自分を守れなかったんだろうけれど
そういう偏見はそれぞれの価値観の差でもあるから
いちいち問い正すことはできない。


だから、せめて彼女を「いい子だね」と思ってもらえるよう
きちんと躾けていこうと思ってます。


「保護犬は汚くも乱暴でもない」という
ひとつの証明の光にロアがなってくれれば嬉しいな…。



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この寝姿だけでも癒されます~