阪神・淡路大震災から19年
1995年の元旦も今年と同じ新月
そしてあの日は満月でした。
(今年は昨日でしたね)

神戸の友人から教えてもらったのですが
神戸に住んでいる方のなかでは
人生のカウントを
震災の日から数える人がとても多いそうです。

今日載せるメッセージは
2010年に綴ったものです。
この翌年に東日本大震災が起こったので
なぜあの頃にこういうことを綴ったのかと
ある想いがこみあげてきますが
このメッセージの中には
きっと19年前の今日のことが
自分なりにずっと心に残っていたのだと思います。

今日は亡き母の誕生日ですが
静かな祈りの日でもあります。


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「幸せについて」

指先をケガした後で
指の存在価値を
あらためて感じることがある
一瞬 停電になっただけで
途方もなく不安に襲われたりする

ひとは皆 失った後に
あたりまえに在ることの
ありがたさがわかる
あたりまえだと感じる
毎日の食卓のなかに
あたりまえだと思う
家族との時間のなかに

話せることも笑えることも  

あたりまえじゃなくなったとき

はじめてそれらが 

どれほど大切だったのかを知る

あたりまえに存在しつづけるものなど

この世にはひとつもない

いつかはみんな 過ぎ去ってゆく

だからこそ いま在ることの奇跡に
感謝しながら

目の前にいるひとを思いやって

自分自身を大事にして

存在するすべてを
慈しみながら生きていこう

            Chie