前回お伝えした、ある作品についての続きです。

ある日、とてつもなく
マグダラのマリアを
描きたくなった瞬間がありました。

それはそれはとても強い意志で
なんとしてもいま
生まれて来なくては…という感じ。

その感覚を信頼してアトリエへ行き
記憶がなくなるくらいの集中力で
作業にとりかかったことを覚えています。

あのとき、確かに
マグダラのマリアを感じていました。

だから生みの親である私にとっては
マリアを認識するのはたやすいと思っていたんです。


でも。

描き終わった作品をみると…。



あれ…?


イエスキリストのエネルギー!


頭で考えたことが結果として絵にならないことは
たびたびあるので
最後の最後の手が動きをやめるまでは
何が生み出されるかは
私自身もわからない部分もあるのですが
でも今回はマグダラのマリアが
アトリエに向かわせたのに…なぜイエスが…?


と、不思議に思ったときに

あ!
わかった!
そうか…。


一体化していたんですね。


それぞれの特徴は個々にありながら
同化しているところもきっとあるのでしょう。


マグダラのマリアが
イエスとこんなに幸せな時間を過ごしていたのだということを
絵を通して教えてくれたような気がしました。



間違いなく幸せな愛の作品。
離れることがない深い愛の絆。



__ (28)


「永遠の真実」

※スポットなどの光は一切当てていない状態です。


銀座個展で出展します。


デジカメだと原画の特徴的な色味や立体感がでないので
ここで紹介するのもどうかと思ったのですが
この作品はとてもめずらしいので
雰囲気だけお伝えしました。




もう二度と描けない作品だと思うので
気になる方はぜひ生の原画を
見にいらしてくださいね。



受けとるものがきっと多いと思います。