ここのところずっと
アトリエに籠って
ひたすら描き続けていて
少しだけ
極限状態…のようになっていました。


ランナーズハイとでもいうのかな?
肉体的疲労が
限界近くまでくると

逆に精神が研ぎ澄まされて
気分が妙に高揚して
もっと!もっと!と
永遠にそのまま
作業を続けたくなる。

でも。

いったん手を止めると
そこにはもう
立っていられない自分がいて
相当、体力を
消耗させていたことに気づく。


例え方はおかしいけれど
重力のあるところへ
戻ってくる感じがする。


床に大の字になって
天井を眺めながら
これが現実なんだな…と感じたりして。


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絵を生むことは
出産と似ている。

出産直後は
「もう次は絶対に無理!」
「もう限界です!」
毎回本気で思う。

それなのに
舌の根も乾かぬうちに
新しい光が見たくて
またすぐに作業に
とりかかりたくなってしまう。

それも毎度のこと。



せっかく生まれたのに
どうしても残せなかった作品もある。

そういう子ほど
存在力は大きくて
後の作品誕生の時には
ずいぶんと力を貸してくれているのがわかる。


色々な助けを借りながら
絵は誕生してくれている。


だから
妥協できない。

本当にいいものを残したい。


肉体との折り合いをつけながら
魂に共鳴する光を
生みだしていければいいな。


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先日誕生してくれた新作。

照明もスポットもフラッシュも
何もつけていない自然光だけの状態。

私には作品が光っているように見えてしまうのだけれど
それは同時に
「それでいいんだよ」と
作品から言われたサインのような気がして
ちょっぴり嬉しい。


追伸

いままで誕生したことがない
不思議な光も誕生しました。

今年の原画展を楽しみにしていて下さいね!