今日はちょっと長いです。お時間ある時にでもお読みください。


先日、静岡県にある緩和ケア病棟に伺わせて頂きました。


富士市にある緩和ケア病棟「いまここ」

名前からして素敵!!!

「いのちの旅立ち」を見送り続けながらも

暗さはまったくなく、むしろ居心地がよい温かさがありました。

そして、富士山がこんなに大きく見えました


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今回の訪問は、緩和ケア病棟「いまここ」の1周年記念のお祝いでした。


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ご一緒させて頂いたディジュリドゥ奏者のknobさんは

美しく心ある音の響きでまっすぐな愛を届けられていました。


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私も自分なりに伝えたかった話と、光の動画を見て頂きささやかなエールを。

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友人でもある、素晴らしいお人柄の大木学医師は

こちらで日々魂の仕事をされているのですが

私の知り合いのドクターたちはみんな

ちょっと変わり者で(誉め言葉です~笑)

音の響きを使って患者さんや医療従事者のみなさんに

癒しを届けたりもしていて、本当に素晴らしいんです。



この日も白衣を着ることなく(笑)

knobさんと一緒に美しいディジュリドゥの響きを届けていました。


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たとえ患者さんが聴こえなくても動けなくても話せなくても

魂が歓んでいたことは反応でわかりました。

会が終わった後も、その時間の余韻を感じたくて

残っていらっしゃる方もいたんです。



想いって伝わるんですよね。



ところでこの日は私にとってChieArtの原点に戻った日でした。



20数年前、まだ画家になったばかりの頃

(この光をどこか役立つところに届けなくては!)という想いで

個人的に、児童養護施設などに小さなカレンダーを届けていたとき、

緩和ケア病棟へも行ったことがありました。



まだ30代そこそこ。想いばかりが先走って空回りしている、と感じながらも

それでもコツコツと施設へコンタクトを取りながら

あちこちに届けていたあの頃…。



いま振り返れば

どこのボランティア団体にも所属していないし

たった一人の名もなき画家の行動なんて

怪しいぞ、売名行為では?と思われても仕方ない話。

嫌な思いはしませんでしたが

役に立てた、という手ごたえもまったくないまま空回りの連続…。

でもどうしていいかわからなかった。



そんななか、緩和ケア病棟に訪問をした時に、

ある1人の患者さんと出逢ったのです。




その方は、私のところに来て話しかけてきました。


「何やってるの?」

「カレンダーを届けに来たんです」

「え、これ?あぁ、すごい!まぶしいなぁ…見てると何だか安心するなぁ



見てると安心する…そう言ってくれたんです。


その言葉こそ当時私がずっと欲しかった言葉でした。



無名な絵描きの個人的活動ってやってみると難しくて

どこにも役に立ててない…

そんなふうに感じていた頃だったので

もう嬉しくてありがたくて。


「よろしければ差し上げます」、おずおずそう言ったら

「え!もらっちゃっていいの?なんて幸せな日なんだ!こんないい日もあるんだな。部屋に飾ってこの光を眺めるよ、ありがたいねぇ」


この言葉を聞いた時、胸がいっぱいで泣きそうになったのを覚えています。



報われた…そう感じた瞬間でした。



と同時に、旅立ちまであとわずかという圧倒的ないのちの迫力を前にして

ただ「ありがとうございます」しか言えなくて…。

全部が薄っぺらになりそうで、何も言えなかった。

自分の小ささ未熟さが痛いほどわかったので

以来、ホスピス、緩和ケア病棟へは一度も行っていなかったんです。



あの時、しみじみ思ったんですよね。



いまやるべきことは、自分がどこの誰で

なぜ光を届けようとしているのかということを

必死に説明しながらカレンダーを配り歩くことに時間を費やすことではなく

どこに行ってもある程度は認知してもらえるくらいの、

信頼される絵描きになること、それが第一優先だ。



あの当時の想いがその後こころのどこかで軸となり支えとなり、今がある気がしています。


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患者さんやご家族の方が過ごせる「幸ハウス」



何が正解の言葉かけだったのかはいまだにわからないけれど

東日本大震災で被害にあった小学校へ支援し続けてこれたことも

カンボジアに小学校の建設ができたことも

すべては、あの時の自分の体験と決心が繋いでくれていることだけは確かです。


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余命を伝えなければならないその場所にカレンダーの光



このChieArtカレンダーはファンの方が病院への応援のつもりで購入下さったものです。

渡したかったらしいのですが、病院の事情で受取りができなくなったそうで、

代わりにどこかで使って欲しい…とお願いがあり

その想いをこちらに繋ぎ、ここで使って頂いています。

届けて下さった方、事後報告になりごめんなさい。

想いは活かされていますのでご安心ください




ところで、患者さんへの見方が

あの頃とはずいぶん変わった自分に驚いています。



昔は、緩和ケア病棟にいる患者さんに対して

必要以上に特別なイメージをもっていた気がします。

30代そこそこだったから仕方ないと思いますが。



いまは、患者さん(なのですが)という感じではなく

いずれは誰もが天に還るわけで

患者さんというより一緒にいまここで生きている「いのち」のお仲間、

そういう感じがしています。



20数年ぶりの緩和ケア病棟への訪問は

当時の自分を思い出させてくれた大切な時間になりました。


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撮影 堀田晃子 スペシャルサンクスです


大木先生だけでなく、川村まき先生も他のドクターもまた、

看護師さんやケア手伝いをされているみなさますべてが

真っすぐな思いで患者さんと心で接していることに感動しました。



また、伺いたいと思っています



大木学医師の紹介記事です→こちら
 
川村病院→こちら




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